特別支援学校教員が、静岡のコワーキングスペースCOBACCOを研修で訪れた話。
この記事は、静岡の特別支援学校の先生が、夏休みの社会体験研修でコワーキングスペースCOBACCOに来てくれた際の体験記です。 |
ー以下、勝又先生の体験レポート。
-普段の仕事とは異なる業種の会社や施設で働き体験することで、学校以外の世界を知る。
私は静岡の県立学校で教員をしている勝又といいます。採用から11年が経ち、現在は静岡市内の特別支援学校で勤務しています。
教員には様々な研修があるのですが、私は昨年と今年の2年間で中堅教諭等資質向上研修(通称、10年研)と言われる研修を受けることになっています。10年経験した教員が全員受けなければならない、国で定められた研修です。
その中の一つに、社会体験研修というものがあります。普段の仕事とは異なる業種の会社や施設で働き体験することで、学校以外の世界を知り、そして改めて外から学校を眺めることができる研修となっています。
-PCスキルや動画編集等を学ぶことができる場を希望。
私は、通常の担任業務や授業を行う以外に、校内で情報・ICT担当をしています。しかし、実際には情報機器についての知識も経験も乏しく、勉強不足を痛感する毎日でした。
そこで、今回の社会体験研修では、PCスキルや動画編集等を学ぶことができる場をと考えました。また、様々な業種の利用者さんが集まるコワーキングスペースという場にも魅力を感じ、コワーキングスペースCOBACCO様での研修を希望しました。
2日間と短い期間ですが、私が体験させていただいた作業について紹介します。
✓インタビュー動画への出演
✓動画編集 ✓動画撮影ロケ同行 |
大きく分けるとこの3つが私の体験したものです。
インタビュー動画への出演
COBACCOのオーナーである遠藤さんへのインタビューを私自身が考え、対談形式で動画にも出演させていただきました。
「インタビュー動画撮ろうか。まず、俺への質問考えて。それで、これCOBACCOのYouTubeチャンネルに載せよう。」
一日目の朝、遠藤さんから唐突にこのように伝えられ、頭が少しフリーズしました。
YouTubeに出演したことも無ければ、動画の編集経験も無しで、全てが初めて。これは2日間でできることなのかと不安になりました。
しかし、研修です。やらねばならぬのです。必死に質問を考え、緊張しながらも撮影も行いました。ちなみに、ここCOBACCOは撮影機材がとても豊富で、会員さんの中には映像クリエイターさんが多く、その会員さんたちも自然と手伝ってくれるため、撮影準備は私が手伝う間もなく、あっという間に済んでしまいました。
動画編集
ユーチューバーさんたち、ごめんなさい。こんなに動画編集が大変なものだったとは知りませんでした。しかも、今回私が行った編集なんて、カットと字幕入れと、サイドスーパーを作るくらいです。
これだけでも、かなりの時間を要しました。今回の編集作業では、映像クリエイターさんたちがよく使うソフトではなく、私の学校のPCにも入っているソフトを使用させていただきました。この研修をこれからの仕事に少しでも活かせるようにとのお心遣いです。ありがとうございました。
ちなみに今回私が出演し、編集させていただいた動画はこちらです。
動画撮影ロケ同行
動画撮影ロケが入っているということで、同行させてもらい見学してきました。今回の撮影場所はダンススクールで、生徒さんたちのコンテスト用ビデオの撮影でした。
カメラマンは2名。事前の打ち合わせや、現場での息の合った撮影、依頼者とのやりとり等、素人の私には分からないことが多いのですが、とにかくなんかすごいの一言でした。
完成のイメージをしっかりと二人のカメラマンが共有していて、それを一つ一つ具現化していく。この後の編集もきっとばっちり仕上げ、かっこいい動画が出来上がるのだと思います。
-私が感じた『COBACCO』
私が感じたコワーキングスペースCOBACCOについて、3つ紹介します。
おしゃれで清潔
これは一度来ていただいたり、写真を見ていただいたりすれば感じてもらえるはずです。黄色と灰色を基調とし、机や棚には木材が多く使われていて温かみを感じます。
このスペースで2日間作業をしましたが、作業にしっかり集中できます。おしゃれな環境で作業をしていると、なんだか自分までおしゃれな気になってきて、テンションが上がりました。こんな職場で仕事をしてみたいものです。(今の職員室も最高ですよ)
仕事への情熱
前述の通り、会員さんはフリーランスのクリエイターが多いそうです。会員特典のレンタルサービスで、かなり豊富な撮影機材が使えたりもします。現状、カメラ関係の職種の方が多いようです。
私がいた2日間でも、突然撮影が始まるということもありました。レンタルもできると書きましたが、皆さんとっても立派なカメラを持っていましたし、かなり楽しそうに仕事をしていました。
皆自分の仕事が好きなんだと、そんな情熱や雰囲気を常に感じることができるコワーキングスペースです。
横の繋がり
最後はコワーキングスペースCOBACCOの最大の特徴かもしれません。管理人の遠藤さんがCOBACCOのコンセプトの一つとして掲げているのが『繋がり』。
会員さんたちは、それぞれがフリーランスで働いている方がほとんどです。会員さん同士が独立しているはずなのに、なぜかCOBACCOではチーム感を感じるのです。
皆が集中して作業していると思いきや、誰かが少しつぶやくと、そこからアイデア会議のような形に発展していく。実際、一人ではできないと諦めていた仕事を、会員さん同士が協力し合うことでできたこともあったと聞きました。
フリーランスで働くって孤独なのかと思っていましたが、ここには繋がりがありました。
私の拙い文章では、なかなかCOBACCOの魅力を伝えきれないのですが、本当に素敵な場所です。素敵な人たちがたくさんいて、素敵な繋がりがあります。
最後に、管理人の遠藤さんをはじめ、会員さんの皆様、2日間の社会体験研修を受け入れていただき、そして素敵な経験をさせていただき、ありがとうございました。